軽自動車用タイヤの購入を検討しているが、見た目に大きな差がない上に種類が豊富で何を基準に選んだらいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?
普通車と比べ維持費の安い軽自動車は、お手頃な価格で低燃費性能が高いタイヤが人気です。しかし、タイヤ次第で安全性や快適性を大きく変えることができるため、慎重にタイヤ選びをする必要があります。
そこで今回は、軽自動車に最適なタイヤを選ぶコツとおすすめ10選を紹介しています。自身に合うタイヤを見つけて素敵なカーライフを送りましょう。
軽自動車用タイヤ選び方のコツ
タイヤサイズを確認する
タイヤ選びをする際は純正で装着されているタイヤと同じサイズを選ぶのが一般的です。

現在履いているタイヤの側面にメーカー名や商品名と一緒に、タイヤ幅(mm)・扁平率(%)・リム径(インチ)が『〇〇〇/〇〇R〇〇』と表記されているのでメモしましょう。
タイヤ価格の相場をチェック
タイヤの値段はピンキリで、正直どの程度のものを選んだらいいの分かりにくいと思います。そのため、タイヤ価格の相場を知ることで適正価格が分かりスムーズにタイヤ選びができます。以下に、軽自動車用タイヤの価格相場をまとめてみたので参考にして下さい。
サイズ | 1本 | 4本セット |
145/80 R13 | 3,300〜7,000円 | 13,200〜28,000円 |
155/65 R14 | 3,520〜8,000円 | 14,080〜32,000円 |
165/55 R15 | 6,680〜12,000円 | 26,720〜48,000円 |
165/60 R15 | 6,680〜12,000円 | 26,720〜48,000円 |
タイヤ価格はサイズが大きくて高性能なものほど高くなりますが、『155/65R14』は一番使われているサイズで流通量が多く製造コストを削減できるため比較的安いのが特徴。
エコタイヤでガソリン代を節約
低燃費タイヤは「エコタイヤ」とも呼ばれ、転がり抵抗を小さくすることで燃費を改善しています。JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定めるグレーディングシステムに基づき転がり抵抗性能が『A』、ウェットグリップ性能が『d』以上あるものが低燃費タイヤに該当します。
低燃費タイヤを選ぶ際は、下記の「統一マーク」が表記されているものを選びましょう。

BRIDGESTONEタイヤサイトによると、転がり抵抗性能のグレードが1つ上がると燃費が約1%程度改善されると推計されています。燃費が気になる方は、転がり抵抗性能グレードが高いものを選ぶと良いでしょう。
タイヤの特徴を把握する
普通車と比べボディサイズの小さい軽自動車は、小回りが効きいて便利ですが3つのデメリットがあるためチェックしましょう。
①回転数が多く摩耗しやすい

普通車と同じ距離を走るのにおよそ1.2倍の回転数が必要になるため、多く回転する分タイヤが摩耗しやすくなります。
②旋回時に負担がかかりやすい

小回りが効くので普段使いや街乗りに便利ですが、狭い道路や駐車場などでハンドルを切る回数が増えるためタイヤに負担がかかりやすいです。
③車幅が狭くふらつきやすい
一般的に車幅が広いほうが直進安定性に優れていますが、車幅の狭い軽自動車はふらつきやすく乗り心地が悪化したりタイヤが偏摩耗する原因となります。
同じ軽自動車でも背の高いハイト系のほうが重心が高くふらつきやすいので注意しましょう。
目的に合った性能を選ぶ
安全にそして快適にドライブするためにも、どのような種類と性能のタイヤがあるのか理解しタイヤに求める性能を決めましょう。
軽自動車用タイヤおすすめ10選
【BRIDGESTONE】NEXTRY
ブリヂストンの先進技術であるナノプロ・テック™を採用し発熱によるエネルギーロスを抑制、さらに部材ごとの重量バランスを最適化することで低燃費性能に大きく貢献しています。快適性や走行性などの基本性能は最低限レベルですが、他社の同等製品と比べゴムの劣化がゆっくりで経年劣化しにくいといった特徴があります。
また、通常サイズは縦溝4本パタンですが、軽・コンパクトサイズ用に縦溝3本パタンを採用することで、街中での小回りや据え切りによる偏摩耗に高い効果を発揮しています。
国産タイヤの中でも圧倒的な安さで経年劣化に強いため、街乗りが多く年間の走行距離が10,000kmに満たない方におすすめ。
転がり抵抗性能 | A |
ウエットグリップ性能 | c |
サイズ | 13〜18インチ |
扁平率 | 45〜80% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【YOKOHAMA】BluEarth-GT AE51
ヨコハマ独自の技術により水膜除去性能を大幅に向上し、ウェットグリップ性能は全57サイズで最高レベルの『a』を獲得。さらに、比較的高い快適性能を備えながら走行性能も重視しており、市街地、高速道路、そしてワインディングと不安に感じやすい雨の日でもストレスや疲労を軽減し、長距離ドライブも安心して楽しむことができます。
雨の日の安全性が高くある程度の快適性とロングドライブを楽しみたい方におすすめ。
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウエットグリップ性能 | a |
サイズ | 14〜20インチ |
扁平率 | 30〜65% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【DUNLOP】ENASEVE EC204
全サイズで転がり抵抗性能『AA』を獲得し、他メーカーの同等製品と比べて一段上をいく高い低燃費性を発揮します。さらに、摩耗寿命が高かった従来品『EC203』から耐偏摩耗性能を高め、実質的な摩耗寿命を更に延長しています。そのため、安全性を長く維持しやすく、タイヤ自体が長持ちするのが魅力。濡れた路面でのグリップ性能は並ですが、普段乗りにはおおよそ十分と言えます。
コストパフォーマンスが非常に高く、偏摩耗が気になる方や長く使いやすいエコタイヤを求めている方におすすめ。
転がり抵抗性能 | AA |
ウエットグリップ性能 | c |
サイズ | 13〜18インチ |
扁平率 | 45〜80% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【YOKOHAMA】BluEarth-RV RV03CK
BluEarthシリーズの軽ハイトワゴン専用タイヤ。パワーインサイドショルダーにより優れた操縦安定性を発揮し、ふらつきと偏摩耗をしっかり抑えて右左折時やカーブでの安定感は抜群。さらに、独自のパターン技術3次元サイプにより静粛性を向上し、車内がより静かな快適空間へと変わる。
また、斜めのカットグルーブとストレートグルーブが優れた排水性と耐ハイドロプレーニング性能を発揮し、全サイズでウェットグリップ性能「a」を獲得し雨に強く安心。
転がり抵抗性能 | A |
ウエットグリップ性能 | a |
サイズ | 13〜16インチ |
扁平率 | 55〜80% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【BRIDGESTONE】ECOPIA NH200C
エコテクノロジー構造の採用により、タイヤが転がる時に発生するエネルギーロスを低減し、ハイレベルな低燃費性能を実現。さらに、偏摩耗を抑制する軽専用パタンとブリヂストン独自技術のULTIMAT EYE™(アルティメット アイ)により、接地圧を均等にすることで高い耐偏摩耗性を兼ね備え、雨の日の安心感が長く続く。
さらに、ブロック剛性を最適化した軽専用パタンにより、ライフ性能を従来品と比べ15%向上している。
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウエットグリップ性能 | b |
サイズ | 13〜17インチ |
扁平率 | 45〜80% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【DUNLOP】LE MANSⅤ
定評のある低燃費と耐摩耗性といったエコ性能も高次元でバランス良く向上させ、環境面にも配慮。DUNLOP得意の「サイレント・コア」吸音スポンジを使い、車内での会話や音楽も楽しめる静かさをもたらすタイヤに仕上がっている。
みんカラタイヤ(コンフォート部門)年間ランキング3年連続1位を獲得し、2020年に殿堂入りを達成。静粛性の高さは、ユーザーの支持率通り本物。
転がり抵抗性能 | AA |
ウエットグリップ性能 | b〜c |
サイズ | 14〜20インチ |
扁平率 | 35〜70% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【BRIDGESTONE】REGNO GR-Leggera
軽自動車特有の周波数音と振動を抑えるノイズ吸収シートにより、タイヤが路面から拾う音を軽減し路面の凹凸もある程度受け流すのでハンドルのブレが少なく運転が楽になります。さらに、プレミアムタイヤの中でも剛性が高く安定しているのでフラつきが少なく疲れにくい。また、据え切りや小回りの多い軽に対応した高耐摩耗ゴムにより、最上級のトータルパフォーマンスより長く発揮します。
軽自動車にも最上級の快適性と走行性能、そしてより長く続く高い安全性を求めている方におすすめ。
転がり抵抗性能 | A |
ウエットグリップ性能 | b |
サイズ | 14〜15インチ |
扁平率 | 55〜65% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【TOYOTIRES】TRANPATH Luk
トランパスLuシリーズは、ダイハツやミニバンなどに純正で使われているハイト系専用タイヤ。左右非対称の3本溝パターンとワイドトレッド化により剛性を高め、ハイト系ワゴンの弱点であるふらつきと偏摩耗に強い。
また、剛性を高めるスーパーハイターンアップ構造とワイドトレッド化により、「縦にしなやか、横にしっかり」安定した走りと上質で快適な乗り心地を実現。
転がり抵抗性能 | A |
ウエットグリップ性能 | c |
サイズ | 13〜16インチ |
扁平率 | 45〜80% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【TOYOTIRES】NANOENERGY3 PLUS
従来品『ナノエナジー3』と比較しウェットグリップ性能を『c』から『b』に向上。それにより、ウェット時の制動距離を13%短縮に成功。さらに、タイヤパターンの変更によりエコタイヤとして必要な転がり抵抗と、耐摩耗性をしっかりと両立しています。高い快適性はありませんが、普段乗りには十分な性能を持っています。
エコタイヤの中でも安全性能が高く長持ちするので、ロングドライブが多い方や雨の日に不安を感じている方におすすめ。
転がり抵抗性能 | A |
ウエットグリップ性能 | b |
サイズ | 13〜20インチ |
扁平率 | 30〜80% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【GOODYEAR】E-Grip ECO EG02
これまで低燃費性能と耐摩耗性能に定評のあった従来品『EG01』よりも、転がり抵抗を3%抑え、ロングライフ性能は8%も伸びています。さらに、タイヤの柔軟性を高めしなやかにたわむよう設計することで、コントロール性能を向上。快適なハンドリングで運転の楽しさも安心感も得られる、技ありのニュータイヤへと進化しています。
全体的な性能は高くないものの及第点レベルで、経済性の高さはもちろん走りの楽しさも求めている方におすすめ。
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウエットグリップ性能 | c |
サイズ | 13〜18インチ |
扁平率 | 45〜80% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【Q&A】よくある質問
タイヤ交換は4本同時に行うべきか?
1本からでもタイヤ交換は可能です。しかし、溝や性能が違うタイヤを履くとブレーキをかけた時の効きが左右で異なったり、コーナーでハンドリングに違和感を感じたり危険な場合があります。
定期的にローテーションをしてタイヤを均一に摩耗させ、4本同時に交換すと安全性が高く経済的で望ましいです。
タイヤ交換の工賃はいくら?
タイヤの交換にかかる費用は、脱着や組み換え工賃+廃タイヤの処分料が必要になります。
工賃と廃タイヤの処分料は、タイヤサイズやショップにより異なりますが、1本あたり概ね2,000〜3,500円前後を見ておくと良いでしょう。4本同時に交換する場合は、8,000〜14,000円程になります。
ネットでタイヤ購入する際の注意点
ネット通販を利用する場合、実物を確認できない状態で購入することになります。製造時期や品質面に不安があり、購入前にショップで質問したり口コミから判断することをおすすめします。
まとめ
おすすめのタイヤ紹介で、皆さんに合った素敵なタイヤが見つかれば幸いです。新品のタイヤでこれからも楽しいカーライフを送りましょう。最後になりますが、読んで頂きありがとうございました。
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