全ての性能がハイレベルで満足度の高いタイヤが欲しいと思っている方も多いと思います。そのような方におすすめなのが、各タイヤメーカーの技術をフルに投入し圧倒的な走行性と極上の快適性で走りのクオリティを高めるプレミアムコンフォートタイヤです。
そこで本記事では、プレミアムコンフォートタイヤの特徴とおすすめ5選をピックアップして紹介しています。高性能なタイヤを探している方はぜひ参考にしてみて下さい。
プレミアムコンフォートタイヤの特徴
プレミアムコンフォートタイヤとは、圧倒的な走行性や運動性に加え極上の静粛性と乗り心地、耐摩耗性や耐久性などそれら全てを高次元で追求したプレミアムカー向けに作られた高級なタイヤになります。
コンフォートタイヤとの明確な定義はなく、各タイヤメーカーが独自に定めた基準によりフラッグシップ(最も上位に位置づけられたモデル)として相応の価格帯ですが、プレミアムコンフォートタイヤを履くとワンランク上の走りが味わえるため、まさに『幸せになれるタイヤ』と言えるでしょう。
おすすめのタイヤ5選
各タイヤメーカー独自のプレミアムコンフォートタイヤを徹底的に比較し紹介します。
BRIDGESTONE REGNOシリーズ
タイヤシェア世界No.1のブリヂストンが誇る最高峰の静粛性と乗り心地を持つ『REGNO』(ラテン語で王者)の名に相応しいタイヤで昔から人気が高くリピーターが続出中。
通常他メーカーでは1種類しかプレミアムコンフォートタイヤの設定はありませんが、このレグノが凄いのは車種ごとの特徴に合わせた3種類の専用設計で本当にいいタイヤです。
軽専用 | GR-Leggera |
セダン専用 | GR-XIII |
ミニバン専用 | GRⅦ |
REGNO GR-Leggera【軽専用】
軽自動車での特定周数音の抑制と軽自動車特有の振動を抑えるノイズ吸収シートにより「上質な静粛性」をもたらします。
軽自動車用に非対称形状・非対称パタン・高剛性トレッドを採用することで、ふらつきを抑制し快適な乗り心地と操縦安定性を両立。また、『パワーサイド構造』を採用することで、重心が高くふらつきやすい傾向にあるハイト系軽自動車にもしっかりと対応。
タイヤと路面の接地圧を均等化し高耐摩耗ゴムを採用することでライフ性能を高め長持ちするタイヤに仕上がっています。
転がり抵抗性能 | A |
ウエットグリップ性能 | b |
タイヤサイズ | 14〜15インチ |
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REGNO GR-XIII【セダン用】
新しいセダン用プレミアムブランドの新商品「REGNO GR―XⅢ」を今年2月から発売。REGNOのコア・コンセプトである静粛性に加え、ハンドリング性にもエッジを効かせることで、『静か・やわらか・安らか・気持ちよい・滑らか』というREGNO史上かつてない空間品質と『質の高い乗り心地』を実現。
ブリヂストンの“新たなプレミアム”商品設計基盤技術「ENLITEN」を初搭載。モノづくり基盤技術「BCMA」と融合することで、タイヤ性能とともサステナビリティ性能を両立し持続可能な社会実現へと大きく貢献する。
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウェットグリップ性能 | a |
タイヤサイズ | 15〜20インチ |
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REGNO GRVII【ミニバン専用】
トレッドパタンに太い溝が3本あり、走っているとそこに空気が通りノイズが発生します。それぞれが共鳴してしまうと音がうるさくなってくるので、斜めの溝を入れて共鳴をキャンセルしています。ロードノイズも耳障りな音は一切なく、快適な範囲の騒音に収まっているので長い時間乗っていても楽です。
乗り心地は段差や悪路であっても穏やかに通過して、そのまま振動が収まるので快適性も非常に高いレベルにあります。音や乗り心地の性能は2列目以降でもしっかりと感じることができ、揺れが少なく車酔いしにくいので快適なドライブが楽しめます。
最近のミニバンは、しっかり支えるためにネガティブキャンバーがついています。つまり、タイヤが真っ直ぐではなくちょっと八の字になっていて、内側の剛性を高め強くなるようにしています。
走りの部分では、コーナリングでも車が不安定にならずハンドリングがすごく良いので、立ち上がりからハンドルを戻すときれいに戻り運転しやすく気持ち良く走れます。
転がり抵抗性能 | A |
ウエットグリップ性能 | b |
タイヤサイズ | 15〜20インチ |
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【YOKOHAMA】ADVAN dB V553
横浜ゴムから今年2月に発売された「ADVAN dB(アドバン・デシベル)V553」。静粛性や操縦安定性といった高いコンフォート性能が高評価を得ていた従来品V552の後継モデルで、「上質な静粛性が持続するプレミアムコンフォートタイヤ」をコンセプトに開発。
新品時、摩耗時ともに優れた上質な静粛性、ラグジュアリーカーに相応しい上質なハンドリング性能と雨の日も安心なウェット性能が特徴で、摩耗が進んでも構成要素が大きく変わらない設計のパターンデザインにより、その静けさと安全性がより長く持続します。
名前の由来
dB=音圧や音の単位を表している
ADVAN=ヨコハマのグローバルブランドで「走り」のトップに位置している
推奨車種 | 軽・コンパクト セダン・クーペ SUV・ミニバン |
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウェットグリップ性能 | a |
タイヤサイズ | 14〜21インチ |
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【DUNLOP】VEURO VE304
一般的なタイヤは路面からの音を拾わないように作られていますがこのタイヤの大きな特徴は、タイヤ内部に特殊吸音スポンジが入っていて、共鳴音を防ぐのに非常に高い効果があります。この技術により音を抑えて静かさに優れたタイヤとなっています。
ADVAN dB V552と同じくウェット性能は“a〜b”を取得し雨の日も安心です。
スポンジがついているタイヤは同サイズのタイヤと比較し、やはり静かに感じますが、一般的なタイヤと比べてパンク修理が少し面倒になるため、場合によっては新品タイヤに交換しなければいけないというデメリットがあります。
推奨車種 | コンパクト・セダン ハッチバック SUV・ミニバン |
転がり抵抗性能 | A |
ウエットグリップ性能 | a〜b |
タイヤサイズ | 15〜21インチ |
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【GOOD YEAR】EfficientGrip Comfort
タイヤパターンが凄く丁寧に作られていて、1個1個のピッチ(タイヤパターンの横溝の間隔)が細かく設定され大きさを変えることで音が共鳴しないようにしています。
転がり抵抗性能は全サイズ“AA”を取得し低燃費なのに、ロングライフ性能が売りでコンフォート系タイヤの中でも『減りが遅い』を強く主張しています。大人数で移動したり車両重量が重いミニバンにも関わらず。「いつになったら交換するんだろう」と思うくらい本当に減らないので凄く強いタイヤです。
プレミアムコンフォートの中でも購入価格がリーズナブルで、長く走れて燃費も良いコストパフォーマンスが非常に高いタイヤです。
推奨車種 | 軽・コンパクト セダン・ワゴン ミニバン |
転がり抵抗性能 | AA |
ウェットグリップ性能 | b〜c |
タイヤサイズ | 14〜20インチ |
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【MICHELIN】PRIMACY4+
ヨーロッパの自動車メーカーが作る新車への装着実績が一番高い『PRIMACY4』をさらに性能アップしてリニューアルしたタイヤ。
大きな特徴は『ウェット性能が長続きする』ことです。性能自体はラベリング“a〜b”なので他の“a”と比較すると特別良いという訳ではありません。もちろん“a”を取得しているサイズは同等ですが『摩耗しても最後まで持続する』ところが売りです。
ウェット性能が良いかどうかは、「雨の日にしっかり制動できるか」、「どれだけタイヤと地面の間に入ってくる水を排出することができるか」にかかっています。
溝が排水性に大きく影響しているので、新品時にウェット性能が良くても溝が半分以下になったら排出できる水量が減っていきます。
タイヤの縦に入っている溝が真っ直ぐではなく、減れば減るほど細かくなる作りになっていて溝が減っても排水性は損なわれずしっかりと剛性を保っているので、直進安定性やふらつき抑制機能も抑えています。「えーそんなことできるの?」と思うような凄い技術を駆使しています。
推奨車種 | クロスオーバー セダン・ワゴン ハッチバック ミニバン・SUV |
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウエットグリップ性能 | a〜b |
タイヤサイズ | 16〜19インチ |
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まとめ
タイヤは見た目では違いが分かりにくいですが、プレミアムコンフォートタイヤには本当に良いところが沢山あります。居住性や愛車の走りを大きく変えることができるので、大人数での長距離ドライブが多い方や高級車に乗っている方などにオススメです。
どのタイヤを選ぶかは各タイヤメーカーにより少しずつコンセプトが違うので特徴を理解し、普段の車の乗り方やお乗りの車種に合わせて選んでいただければと思います。
また、車に不満を感じている方は車を乗り換える前に、一度タイヤの交換を考えてみるのも良いかもしれませんね。
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