広い居住空間と荷室で積雪路や凍結路などの悪路や舗装されていない道でも走行可能なSUV。SUV車両を安全かつ快適に運転するためにはタイヤ選びが重要です。しかし、タイヤは種類が豊富で何を選んだら良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、タイヤ交換に必要な知識とタイヤ選びのポイント、SUV人気タイヤランキング10選を紹介しています。この記事を読んで、カーライフに最適なタイヤを手に入れましょう。
タイヤ交換に必要な知識
タイヤの交換時期
タイヤは消耗品のため交換時期の目安や寿命のサインがあります。また、夏用タイヤとスタッドレスタイヤではゴムの柔らかさが違うため寿命が異なります。
以下の表はあくまでも交換目安で「タイヤの種類・保管状態・使用環境・使い方」などにより寿命が左右され、どちらのタイヤも溝が1.6mmになるとスリップサインが出現し寿命となります。
タイヤの種類 | 交換目安 |
夏タイヤ | ・残りの溝は4.0mm〜1.6mm ・消費期限は製造から4〜5年 ・走行距離は約3〜50,000km |
スタッドレス タイヤ | ・残りの溝はプラットホームで確認 ・消費期限は製造から約3年 ・走行距離は約1〜15,000km |
普通車用のタイヤと比べ品質に大きな違いはありませんが、SUVは車両重量がありタイヤにかかる負担が大きく寿命が短くなる傾向にあります。さらに、重心が高く設計されカーブやコーナーでタイヤの外側だけが極端に摩耗する偏摩耗が起こりやすいです。
また、オフロードで使用する場合は過酷な路面を走行するため一般道を走行した場合と比べ摩耗が早くなります。
安くタイヤ交換する方法
タイヤ交換には、タイヤの購入費用+交換工賃がかかるため、出費を減らすためにはどちらもできる限り安く抑えることが重要です。特に、購入場所によりタイヤの価格差が大きくなるため購入費用を抑えましょう。
タイヤの購入費用を抑える
新品のタイヤは、「メーカー・銘柄・サイズ」が同じでも販売店舗により価格が全然違います。タイヤを4本購入すると高額になりできる限り安く購入したい方は、圧倒的安さが魅力のネット通販がおすすめ。さらに、Amazonや楽天市場、Yahooショッピングなら大量のポイントを貯めることができるためかなりお得です。
購入したタイヤの取付先
ネット通販を利用し持ち込みでタイヤ交換を行う場合、ディーラーやオートバックスなどの量販店は持ち込み料金が上乗せされ交換工賃が高くなります。そのため、費用を抑えるには格安で持ち込みタイヤの取付を専門で行っているショップを探す必要があります。
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とネットで検索すれば近場で安く交換できるショップが見つかります。事前予約や平日に交換作業を行えば、大抵の所は割引特典付きで価格もリーズナブルになっています。購入したタイヤは取付ショップに直送するとタイヤの受け取りや自宅でタイヤを保管する手間が省けて便利です。
タイヤ選びのポイント
タイヤ価格の相場
SUV専用タイヤの純正サイズのおおよその価格相場を調べてみたので、購入を検討している方は是非参考にしてみて下さい。
サイズ | 1本 | 4本セット |
16インチ | 7,000〜21,000円 | 28,000〜84,000円 |
17インチ | 10,000〜24,000円 | 14,000〜96,000円 |
18インチ | 13,000〜28,000円 | 52,000〜112,000円 |
19インチ | 16,000〜33,000円 | 84,000〜132,000円 |
20インチ | 24,000〜37,000円 | 96,000〜148,000円 |
タイヤ価格はサイズと性能に比例し、大きくて高性能なものほど高くなるのが特徴です。
サイズは同じものを選ぶ
タイヤサイズはタイヤ側面に表記されています。例えば「215/60R16」とあった場合、215はタイヤの幅、60はタイヤの厚み、14はインチ数を表します。タイヤは車を購入した時に装着されているものと同じサイズを買うのが基本で、このサイズをメモしておくと購入時に役立ちます。
見た目をかっこよくしたい場合はインチアップすることもできます。しかし、様々なデメリットや注意点があるため正しいインチアップ、サイズ変更の仕方をチェックしてみて下さい。
推奨車種をチェック
一般的なタイヤは、軽自動車や普通車、ミニバンなどあらゆるカテゴリーに対応しています。しかし、SUVは特殊な構造でタイヤへの負担が大きく様々な欠点が沢山あります。そのため、安全で快適なドライブを楽しむためには走行性能を最大限に発揮できるSUV専用タイヤがおすすめ。
SUV専用タイヤのメリット
SUV専用に開発されたタイヤの多くは非対称パターンを採用し、タイヤの内側と外側を有効に使うことで静粛性の向上とカーブでのフラつきと偏摩耗を防止し快適で安定した走行を実現しています。
さらに、ゴム硬度の最適化や排水性の強化により、重い車重に耐えることでタイヤの寿命を伸ばし高いグリップ力で雨天時の制動距離を短くすることができます。
使い方に合わせて選ぶ
SUV専用のタイヤには、コンフォート・オフロード・オールラウンド・オールシーズンと4つのタイプがあります。それぞれに特徴があり、乗り心地や使い方など求めているものに合わせて選ぶため以下に特徴をまとめています。
街乗りメインなら乗り心地の良い『コンフォートタイプ』
コンフォートタイプは、走行時の振動や音を軽減し乗り心地の良さと低燃費性能に特化したタイヤです。高速道路や大きな国道を走るときだけでなく、普段の街乗りでも十分に性能を発揮してくれます。
街乗りや高速道路走行が多く、ワンランク上の乗り心地を求めている方におすすめです。
砂利道や悪路などの走行に適した『オフロードタイプ』
オフロードタイプのタイヤとは、泥道や砂利道などあらゆる悪路に対応した走破性が高いタイヤです。さらに、濡れた路面でも滑りにくくグリップ力とトラクション性能にも優れています。
山や海や川に行く機会の多いアウトドアが趣味の方におすすめのタイヤです。
街乗りやアウトドアにも適した『オールラウンドタイプ』
オールラウンドタイプとは、SUV専用タイヤの中でも最もメジャーで一般道路はもちろん、悪路でも走行できるように作られたバランスの良いタイヤです。低燃費性能が高いことはもちろん、カーブや高速走行で生じるふらつきもしっかりと抑制してくれます。
初めてSUV専用タイヤを購入する方やバランスの良い性能を求める方におすすめです。
夏でも降雪時でも1年中使える『オールシーズンタイプ』
オールシーズンタイヤとは、夏用と冬用タイヤの機能を併せ持っており、突然の降雪や夜間の路面の凍結にもある程度対応することができます。1年中使えるのでタイヤ交換の手間や保管の悩みを解決してくれる便利さと経済性の高さが魅力。
ただし、スタッドレスタイヤほどの効果はないので、普段あまり雪が降らない地域に住んでいる方におすすめです。
タイヤの側面に刻印されている【M+S】(マッド&スノー)マークが、オフロードや雪道にも対応するオールシーズンタイヤです。
しかし、雪道を走ることをメインに設計されていないためスタッドレスタイヤと比べ走破性は劣ります。そのため、高速道路など降雪によるチェーン規制が出ていると走行不可となることがあるため注意しましょう。高速道路などのチェーン規制でも問題なく使用するには、欧州で冬用タイヤと認証されているスノーフレークマークが刻印されたタイヤを選びましょう。
SUV人気タイヤランキング10選
【BRIDGESTONE】ALENZA 001
プレミアムSUV に求められるオンロードでのスポーツ走行を重視しており、ドライ・ウェット問わず高次元の運動性能を発揮し安定した走行が可能。
さらに、ナノプロ・テック™ 採用シリカ配合により、シリカ同士の擦れ合いによる発熱を低減し、低燃費性能やライフ性能(寿命)に優れているのも魅力。
タイプ | オールラウンド |
転がり抵抗 | A〜B |
ウェット性能 | a〜b |
サイズ | 16〜21インチ |
偏平率 | 35〜70% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【YOKOHAMA】GEOLANDAR X-CV
高速走行時のしっかり感や安定性を高める高剛性構造と、非対称トレッドパターンによりウェット性能と耐摩耗性能を強化。
また、5つのピッチ・バリエーションをブロックに設けることによってパターンノイズが低減し、静かで快適な走行が楽しめるハイパフォーマンスなコンフォートタイヤ。
タイプ | オールラウンド |
サイズ | 18〜22インチ |
偏平率 | 35〜55% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【MICHELIN】CROSSCLIMATE
雪踏み効果を最大限に引き出すユニークなVシェイプトレッドパターンにより高い雪上性能を誇り、優れた安定性とブレーキ性能により雪上での安全性は抜群。冬に合わせてタイヤを替える必要がなくコストパフォーマンスに優れる。
また、サイズの異なるブロックを組み合わせて配置する「バリアブルピッチ」の採用により、不快な周波数の音を低減し夏タイヤと遜色ない静粛性をキープ。
タイプ | オールシーズン |
サイズ | 16〜20インチ |
偏平率 | 45〜70% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【DUNLOP】GRANDTREK PT3
タイヤと路面の接地感を高める技術と最適化されたパターンにより、ふらつきを軽減し操縦安定性を高めることで高次元の走行性能を発揮し運転がより楽しくなる。
また、新しいタイヤパターンと真円プロファイルを採用することで従来品と比べ耐摩耗性能を35%向上、長期間使える優れたロングライフ性能をも兼ね備える。
タイプ | オールラウンド |
サイズ | 15〜20インチ |
偏平率 | 55〜80% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【MICHELIN】PILOT SPORT 4
非対称トレッドパターンと新配合コンパウンドにより、高いグリップ性能と排水性を実現しウェット性能は全サイズ「a」を獲得。さらに、乗り心地にも配慮した設計と剛性面の強化により高い耐久性も兼ね備える。
タイヤサイドウォールに深みのある上質な黒さとベルベットのような高級感ある手触りがプレミアムSUVを引き立てる。
タイプ | プレミアム |
転がり抵抗 | A〜B |
ウェット性能 | a |
サイズ | 17〜23インチ |
偏平率 | 35〜65% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【FALKEN】AZENIS FK510
接地圧を最適化し外側のトレッドを高剛性化することで、高速走行時でも車体がふらつきにくく安定したハンドリンを確保。
広くて深い排水溝と水膜を効果的に除去するブレードサイプにより耐ハイドロプレーニング性能を向上。高いウエットグリップ性能も持ち合わせているため、雨天時でもドライ路と変わらない安心・安全な走行が可能。
タイプ | プレミアム |
サイズ | 17〜22インチ |
偏平率 | 30〜65% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【TOYO TIRES】PROXES CL1
リブ基調非対称パターン・非対称ブロックピッチ配列を採用し、パターンノイズ低減を図り上質な車内空間で快適なドライブを楽しむことができる。非対称によりふらつきを軽減し、高い操縦安定性と応答性も実現。
ナノバランステクノロジーによって、転がり抵抗性能とウェット性能を両立。ダイナミックテーパー・バレルルーフリブ採用により、ロスのない接地状態がロングライフに貢献。
タイプ | コンフォート |
転がり抵抗 | A |
ウェット性能 | b |
サイズ | 15〜20インチ |
偏平率 | 40〜80% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【GOODYEAR】EfficientGrip Performance SUV
トレッドベースコンパウンドに振動を抑えるクッションレイヤーコンパウンドを採用し、路面からの振動を吸収し快適な乗り心地を実現。さらに、専用構造により接地圧を分散させることで新品時から摩耗状態までノイズを抑制し高い静粛性が持続する。
また、リムとの接触部分の形状を最適化しホイールへの密着時の力が分散され振動を低減。ステアリング入力時のレスポンスが向上し、優れた運動性能を発揮する。
タイプ | コンフォート |
転がり抵抗 | A〜B |
ウェット性能 | a〜c |
サイズ | 17〜20インチ |
偏平率 | 50〜65% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【YOKOHAMA】GEOLANDAR M/T G003
過酷なレースの経験をフィードバックし、オフロード路面での思いもかけない多様なシーンなど困難な状況へもしなやかに対応するため、トラクション性能を徹底して追求。さらに、多くの新技術を投入し、かつてない領域まで耐久性・耐摩耗性を向上してオフロード性能をさらに研ぎ澄ませる。
頑強なボディを手に入れたジオランダー M/T G003の、高い信頼性が自信に満ちあふれた走りを可能とする。
タイプ | オフロード |
サイズ | 12、15〜18 20、22インチ |
偏平率 | 50〜85% |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【GOODYEAR】ASSURANCE WEATHERREADY
新開発大豆油をコンパウンドに配合させた、Newオールシーズンシリカコンパウンドの採用により、氷上・雪上路面などの低温時に高いグリップ力を発揮し路面を選ばず優れた運動性能を実現。突然の雪でも慌てることなく安心できるオールシーズンタイヤ。
走行中の遠心力でタイヤの溝にはまった石などを排出するセルフクリーニング性能に優れており、通常の夏タイヤよりも走破性が高くアクティビティにも大活躍間違いなし。
タイプ | オールシーズン |
サイズ | 15〜20インチ |
偏平率 | 45〜70% |
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