冬の雪道を運転するに必要なスタッドレスタイヤの購入を検討しているが選び方やどのタイヤが良いのか悩んでいる方も多いと思います。突然の積雪に備え雪道も安心・安全なスタッドレスタイヤを早めに準備しましょう。
そこで本記事では、スタッドレスタイヤの選び方とおすすめタイヤ6選をピックアップし紹介しています。スタッドレスタイヤの購入を検討している方はぜひ参考にして下さい。
スタッドレスタイヤの特徴
スタッドレスタイヤとは?
スタッドレスタイヤは冬タイヤとも呼ばれており、積雪路や凍結路などで滑らず安全に走行することができるタイヤです。一方、ノーマルタイヤとも呼ばれる夏タイヤは、雪道や凍結路以外の道を走るのに優れています。
冬道での滑りの原因は?
冬道の滑りの原因は、路面の氷上にできた「水膜」です。 水膜は車が氷の上を走ると車重が氷に圧力をかけ水分が溶け出すことによってできてしまいます。また、気温が0℃~-10℃になると水が溶け出しやすく最も滑りやすい状態になります。
スタッドレスタイヤが滑りにくい理由
スタッドレスタイヤは以下のような様々な工夫により、タイヤと氷雪路面の間にできる水膜を除去して路面との接地面を保ち、雪や氷の上でも高いグリップ力を発揮して安定した走行ができるように設計されています。
夏タイヤとの違いについて
スタッドレスタイヤは滑りやすい雪道でもしっかりと路面を捉えるため、ノーマルタイヤと比較して3つの特徴があります。
①ゴムの性質 スタッドレスタイヤと夏タイヤの大きく異なる点は、「ゴムの質」です。一般的にゴムは温度が下がると硬くなりますが、スタッドレスタイヤのゴムは低温域でもしなやかさを保ち、安定した走行や制動力が発揮できます。
②溝の深さ メーカーや商品により異なりますが新品の夏タイヤは溝が8mなのに対し、スタッドレスタイヤは10mmと溝が深くなっています。
③溝の切れ込み スタッドレスタイヤの表面には「サイプ」と呼ばれる細かい溝がたくさん刻まれており、水膜の除去に効果的です。
スタッドレスタイヤの値段比較
2020年8月1日から発売されている、ダンロップのWINTER MAXX 03の相場を価格.comで調べてみたので参考にしてみて下さい。
13インチ | 6,050円〜 | 17インチ | 18,900円〜 |
14インチ | 6,990円〜 | 18インチ | 22,000円〜 |
15インチ | 8,800円〜 | 19インチ | 30,400円〜 |
16インチ | 11,220円〜 | 20インチ | 37,100円〜 |
スタッドレスタイヤは、各メーカーから様々な種類が発売されています。性能は値段に比例するもので、新開発されたスタッドレスタイヤが一番性能が良い場合が多いです。
タイヤは単品よりセットでの購入がお得◎
パンクやバーストなどで1本だけ交換しなければいけない場合もありますが、基本的にタイヤはセットで購入した方がお得になります。さらに、価格だけでなく操作性や性能面で見ても交換時期や溝の差が少ない方が望ましいので、新しいタイヤに交換する際には4本セットで購入することをおすすめします。
ホイール付きなら交換工賃が安くてお得◎
ホイール付きを購入するとタイヤ単体よりも費用は高くなりますが、シーズン毎の「組替え」作業が不要で「履き替え」のみとなるため年2回の交換工賃が安価になり総合的にみるとお得になります。また、履き替えであれば自分自身で交換することもできます。
スタッドレスタイヤ交換目安と寿命
冬にしか使用しないスタッドレスタイヤですが何シーズンぐらい使えるのか気になると思います。ここでは、スタッドレスタイヤの交換目安と寿命を判断する方法を紹介します。
メーカーが推奨している3〜4年が交換目安
スタッドレスタイヤは通常よりも柔らかいゴムを使用することでグリップ力を高めています。しかし、年数が経過したタイヤは劣化によりゴムが硬くなるため、スタッドレスタイヤとしての機能が低下してしまいます。
タイヤ寿命を判断する2つの方法
①溝の深さが新品時の50%になったら
溝には雪や氷結路面を走行する際に必要な排水機能の役割があります。しかし、溝が新品時の50%以下になるとこれらの機能が失われ冬道での制動距離が長くなってしまいます。
スタッドレスタイヤの残り溝が50%の目安は、『プラットホーム』と呼ばれる突起で確認することができます。プラットホームが溝と同じ高さになったら、スタッドレスタイヤの寿命になるので新品に交換しましょう。
スタッドレスタイヤにも夏タイヤと同様にスリップサインが設置されており、残り溝が1.6mmで走行不可になります。
②ひび割れや偏摩耗があったら
溝の深さが十分に残っている場合でも、経年劣化によるひび割れや偏摩耗がある場合には寿命のサインとなります。
スタッドレスタイヤに交換する時期
夏タイヤからスタッドレスに交換する時期
スタッドレスタイヤへの交換時期は地域により差がありますが初雪の2週間〜1ヶ月前が目安です。北海道や東北地方は雪が降り初めるのが早いので、北海道は10月上旬、東北地方は10月下旬には交換すると良いでしょう。早めの準備は以下の5つのメリットがあります。
スタッドレスタイヤの選び方
スタッドレスタイヤを選ぶ際は、愛車に適合するタイヤサイズの確認と使用する環境に合わせて性能選びをする必要があります。また、ご予算や何シーズン使用したいかなども考慮してタイヤ選びをすると良いでしょう。
適正なタイヤサイズから選ぶ
自動車には、車の種類・目的・用途・車体サイズなど様々な条件のもとで適正とされるタイヤが装着されており、このタイヤサイズを「標準タイヤサイズ」または「純正タイヤサイズ」と呼びます。スタッドレスタイヤの性能を最大限に発揮するためにも、標準タイヤサイズと同じものを選ぶと良いでしょう。
現在装着中のタイヤサイズを調べる方法
メーカー名や商品名と一緒に上記の数字や英語が装着しているタイヤの側面に表記されています。タイヤサイズを見る時に必要なのは『①タイヤ幅(mm)・②偏平率(%)・④ホイールサイズ(インチ)』の3つの数字です。
走行機会が多い環境に合わせて選ぶ
氷上性能 | 氷上性能とはアイスバーンなどの凍結 路面上で、滑らずに走行できる性能 |
雪上性能 | 雪上性能は降雪路やシャーベット状 の道路でも安全に走行できる性能 |
ライフ性能 | 摩耗に対する強さで、すり減りを 抑えてタイヤを長持ちさせる性能 |
ドライ& ウェット性能 | ドライ性能は乾いた路面、ウェッ ト性能は濡れた路面での走行性能 |
低燃費性能 | 転がり抵抗を低減して、少ない燃 料で長く走ることができる性能 |
「アイスバーンの多い地域で使うなら」凍結路面走行に特化した氷上性能を重視
溶けた雪や路上を流れる水が凍結した「アイスバーン」は見た目では分かりにくいですが、冬場に出くわす道の中でも特に滑りやすくスタッドレスタイヤの性能差が出やすいです。そのため、アイスバーンが多い地域の方は氷上性能に優れたタイヤがおすすめ。
「積雪の多い地域で使うなら」積もった雪に強い雪上性能を重視
積もったばかりの雪道や溶けてシャーベット状になった道路では、雪の上でタイヤが滑って空回りするなどのトラブルが発生しやすいです。そのため、積雪の多い地域では雪の上でも路面をしっかりと捉えてコントロールできる雪上性能に優れたタイヤがおすすめ。
「年に数回ある降雪に備えるなら」ドライやウェット路面に必要な性能を重視
雪道を走る機会が少なく、万一の降雪に備える場合はそのような場合は乾燥した路面を走ることがほとんどなので雪上・氷上性能よりもドライ性能やウエット性能、静粛性などバランスの優れたタイヤがおすすめ。
「車の維持費を抑えるなら」経済性に優れた低燃費性能やロングライフ性能を重視
スタッドレスタイヤは夏タイヤと比べゴムが柔らかく設計されているため、接地面が広がり転がり抵抗が大きくなったりゴムが消耗しやすくなります。そのため、低燃費でロングライフ性能の高いタイヤがおすすめ。
ボディタイプに合わせて選ぶ
車には様々な大きさや形のボディタイプがあります。乗用車には主にセダン、ハッチバック、ワゴン、ミニバン、コンパクト、軽自動車、スポーツ、SUVなどがありますが、高重心なSUVやミニバン、ハイト系と呼ばれる軽自動車などボディタイプによって走りにも特徴があり、その特徴に合わせたタイヤ選びが重要です。
スタッドレスタイヤおすすめ6選
【BRIDGESTONE】BLIZZAK VRX3
北海道・北東北の主要5都市での装着率No.1を誇るブリザックシリーズ。凍結路や雪道でしっかりと車を止める、高い氷上性能と雪上性能が特徴。「フレキシブル発泡ゴム」を採用しゴムの柔らかさを維持して4年後も性能が落ちにくいから安心感が続く。高い氷上性能はもちろん静粛性やロングライフ性能も兼ね備えたモデルとして人気です。
値段は高めですが北国の厳しい環境下での装着率が高く氷・雪上に良く効くため、冬道で一番安心できるスタッドレスタイヤを求めている方におすすめ
推奨車種 | 軽自動車・コンパクト・セダン スポーツ・ミニバン・SUV |
サイズ | 12〜21インチ 全127サイズ |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【YOKOHAMA】iceGUARD 7
滑りの原因である凍結路面の上に存在する水膜を瞬時に吸水するため、新開発の「ウルトラ吸水ゴム」を採用し吸水率を大幅に向上。シリカ配合のゴムがしなやかに路面に密着し高い氷上性能を実現。さらに、非対称パターンを採用し低燃費性能に加えウェット性能、静粛性もアップさせたトータルバランスに優れたモデルとして注目されています。
『氷に効く・永く効く・雪に効く』冬道での優れた性能とロングライフ性能に加え、お求めやすい価格とバランスの良さを求めている方におすすめ
推奨車種 | 軽自動車・コンパクト セダン・クーペ・スポーツ ミニバン・SUV |
サイズ | 13〜21インチ 全120サイズ |
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【DUNLOP】WINTER MAXX 03
低温下での氷上性能と、ロングライフ性能で高評価を得ているウィンターマックスシリーズ。滑りの原因である水膜を素早く押し出す新アプローチ「ナノ凹凸ゴム」を採用し、氷とタイヤの密着に至る時間を大幅に短縮。それにより、氷面に隙間なく密着させ氷上でもしっかり止まれるハイスペックモデルです。
氷上でのブレーキ・コーナリング性能に特化し年数が経過しても性能が落ちづらく、履き始めから履き終わりまで安心できるスタッドレスタイヤを求めている方におすすめ
推奨車種 | 軽自動車・コンパクト セダン・ハッチバック ワゴン・ミニバン・SUV |
サイズ | 13〜21インチ 全116サイズ |
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【GOOD YEAR】ICE NAVI8
氷上・雪上性能を追求したアイスナビシリーズは、ドライ路面での偏摩耗を抑制し高い経済性を実現。シリーズ初となる非対称パターンを採用により、雪道での性能を大幅に向上しながらウェット性能や静粛性・ロングライフ性能もアップ。全性能のバランスを重視したプレミアムスタッドレスタイヤへと進化。
安価でロングライフ性能の高さが魅力!摩耗に強く減りが遅いから、長く使いたい方や、コスパの高いスタッドレスタイヤを求めている方におすすめ
推奨車種 | 軽自動車・コンパクト セダン・ワゴン・ミニバン |
サイズ | 13〜21インチ 全75サイズ |
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【MICHELIN】X-ICE SNOW
日本で初めてスタッドレスタイヤを販売したメーカー。「走る」以上に「止まる」ことに重点を置いたエックスアイスシリーズ。力強い氷上性能とドライ路面での安定性において高評価を得ています。新開発の「Ever WInter Grip」コンパウンドを採用し、摩耗してもゴム表面に微小な凹凸が生成され続けるので初期性能が長続き。これにより、タイヤが長持ちして安全性がより長く続きます。
走行安定性が高くドライや高速走行でも走り心地が良く、スタッドレスタイヤとしての基本性能とドライでの走行性能の両立を求めている方におすすめ
推奨車種 | 軽自動車・ハッチバック スポーツ・セダン・ワゴン ミニバン・ハイブリッド SUV・クロスオーバー |
サイズ | 15〜21インチ 全60サイズ |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【TOYO TIRES】OBSERVE GIZ2
SUV用のオブザーブシリーズ、ハイト系専用のトランパスシリーズなど、車種に合わせた専用設計が特徴のトーヨータイヤ。アイス路面でのグリップを考え抜いた「吸着クルミゴム」を採用し、スタッドレスタイヤに必要な『吸水・密着・ひっかき』の3大効果を最大限に発揮し検証で確かな実力が証明された。
アイス・ドライ路面を両立しているので、雪が少なくドライ路を走る機会が多い方におすすめ
推奨車種 | 軽自動車・コンパクト セダン・ハッチバック ワゴン・ミニバン・SUV |
サイズ | 13〜19インチ 全48サイズ |
公式サイト | 製品詳細を見る |
スタッドレスタイヤの売れ筋ランキング
Amazonと楽天市場でスタッドレスタイヤのリアルタイムの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみて下さい。
※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。
【Q&A】よくある質問
- Qスタッドレスタイヤの慣らし走行とは?
- A
新品のスタッドレスタイヤ装着時には、タイヤが馴染むまで60km/h以下の走行速度で100~150kmくらいの慣らし走行をしましょう。慣らし走行により、トレッド表面に張った薄皮がとれてゴム本来のグリップ性能が発揮され安全走行が確保できます。
まとめ
スタッドレスタイヤを選ぶときには、住んでいる地域や普段走る路面の状況により適した性能のタイヤを選ぶことが大事です。
今回この記事ではおおすめのスタッドタイヤ6選を紹介しましたので、雪道を安全に走行できるタイヤを見つけて事故のないカーライフを送りましょう。
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