近年、背が高くて広い室内空間が魅力のハイト系軽自動車が人気を集めていますが、重心が高くなったことで車体の安定性が低下しています。そのため、スピードを出してカーブを曲がったりレーンチェンジした時や強風などにより、ふらついたり横転する場合もあるため注意が必要です。

ハイト系特有のふらつきを抑えて安全で快適なカーライフを送るためにも、ハイト系のお車には専用タイヤをおすすめしたいです。
そこで今回は、ハイト系特有のふらつきを抑えて走りが激変する専用タイヤおすすめ4選を紹介しています。専用タイヤを履いて安全で快適な楽しいドライブをしましょう。
ハイト系とは?
軽自動車の規格は、全軽自協(一般社団法人全国軽自動車協会連合会)により、『長さ3.4m以下・幅1.48m以下・高さ2.0m以下・排気量660cc以下』と定められています。
この規格の中でも『高さが1.6m以上ある背の高い軽自動車』のことをハイト系と呼び、軽ハイトワゴン・軽トールワゴンなどと呼ばれることもあります。また、明確な基準はないですが高さが1.7m以上になるとスーパーハイトと区別されることもあります。以下にハイト系と呼ばれる車種をまとめています。
メーカー | ハイト | スーパーハイト |
スズキ | ・ワゴンR ・ハスラー | ・スペーシア |
ホンダ | ・N-WGN | ・N-BOX |
ダイハツ | ・ムーブ ・タフト ・キャストスタイル | ・ウェイク ・タント |
スバル | ・ステラ | ・シフォン |
マツダ | ・フレア ・フレアクロスオーバー | ・フレアカスタム |
三菱 | ・ekクロス | ・ekワゴン ・ekスペース |
トヨタ | ・ピクシス | |
日産 | ・デイズ | ・ルークス |
ハイト系専用タイヤとは?
車種やカーライフに合わせ様々な性能に特化したタイヤがあり、ハイト系専用タイヤには以下のようなメリットがあります。
ハイト系特有のふらつきを抑える

車内空間を広くするため背が高くなった軽自動車は、車幅が狭いのに重心が高くなったことで横の動きに弱くなりふらつきやすくなっています。そのため、揺れやすくなり乗り心地が悪くなったりタイヤの外側への負担が大きくなって偏摩耗(片減り)が起こり寿命が短くなる傾向にあります。

この問題を解決するためタイヤの側面(サイドウォール)を補強し剛性を高めているのがハイト系専用タイヤの特徴。これにより、外部からの力が加わった時にタイヤの変形が小さく揺れやふらつきを抑えることができます。

ハイト系専用タイヤ3つのメリット
・走行時のふらつきを軽減し、安定した走行ができる
・揺れを抑えて、乗り心地が良くなる
・タイヤの偏摩耗が少なくなり、タイヤの寿命が伸びる
ハイト系専用タイヤおすすめ4選
【YOKOHAMA】BluEarth-RV RV03CK
濡れた路面でのグリップ性能が高いことで定評のあるブルーアースの軽ハイト専用タイヤ。ウェットグリップ性能は全サイズ最高レベルの“a”を取得し雨の日の安心感は抜群。
サイド部の剛性を強化し軽ハイト特有のふらつきと偏摩耗をしっかりと抑えてライフ性能を向上。さらに、操縦安定性に優れ右左折時やカーブでの安定感は抜群。快適性にも配慮しソフトな乗り心地に加え、会話や音楽も楽しめる静かな車内空間が魅力。
・年間の走行距離が長い方
・雨の日の安全と快適性ならコレ!
転がり抵抗性能 | A |
ウエットグリップ性能 | a |
サイズ | 13〜16インチ |
扁平率 | 55〜80% |
【DUNLOP】ENASAVE RV505

新開発の『ふんばりテクノロジー(路面をしっかり捉えて荷重をがっちりと支える技術)』を採用し、コーナリング時や高速走行での不意な横風により外側へ負担がかかる時にしっかり踏ん張ってハイト系特有のふらつきを抑えて安定した走行ができます。

一般的な同等サイズのタイヤは主溝が3本なのに対し、主溝が2本で切れ目が少ない分タイヤ剛性が高く安定性が高いのが特徴です。
従来品『504』と比較し、耐ふらつき性能19%・耐摩耗性能53%と大幅に向上しより長持ちするロングタイヤへと進化しています。
転がり抵抗性能は全サイズで“AA”を取得し、低燃費性能が高いので燃費を気にされている方でも選びやすいタイヤになっています。
・ふらつきを抑えて安全で快適
・低燃費で長持ち、お財布への優しさならコレ!
転がり抵抗性能 | AA |
ウエットグリップ性能 | b〜c |
サイズ | 13〜20インチ |
扁平率 | 35〜70% |
【TOYO TIRES】TRANPATH Luk
ミニバン専用タイヤの先駆者であるトーヨーのハイト系軽自動車用タイヤ。
独自技術の『スーパーハイターンアップ構造』によりタイヤの剛性を高めながら、接地面を広くすることで横揺れの振れ幅を小さくし、揺れが収まるのも早くなるのでハイト系でも『縦にしなやか、横にしっかり』ふらつきと偏摩耗をしっかりと抑えて、車線変更やカーブ時の安定感は抜群。
サイレントウォールというパタンノイズを低減する技術により、耳障りな音を軽減し快適な範囲に収まっているので長い時間乗っていても本当に楽です。
・静かで快適、本当に疲れにくい
・ふらつきと偏摩耗を抑えるならコレ!
転がり抵抗性能 | A |
ウエットグリップ性能 | c |
サイズ | 13〜16インチ |
扁平率 | 45〜80% |
【GOODYEAR】EfficientGrip RVF02
接地形状を滑らかにすることで路面からの衝撃を緩和しソフトな乗り心地です。さらに、ノイズを分散することで静粛性を高め会話や音楽をより楽しむことができます。
転がり抵抗性能は“AA”を取得し低燃費性能が高く、燃費を気にされている方でも選びやすくなっています。
また、接地圧を分散し摩耗の均一化を図ることで耐摩耗性能と耐偏摩耗性能が向上。右左折やストップアンドゴーの多い街乗りで沢山走る方に最適なライフ性能を持っています。
・性能のバランスが良い
・低燃費で静さを求めるならコレ!
転がり抵抗性能 | AA |
ウエットグリップ性能 | b〜c |
サイズ | 13〜20インチ |
扁平率 | 35〜70% |
まとめ
タイヤは見た目では違いが分かりにくいですが、ふらつきを抑えるのに特化したハイト系専用タイヤは愛車の走りを大きく変えることができる本当に良いタイヤです。
どのタイヤを選ぶかは各タイヤメーカーにより少しずつコンセプトが違うため、カーライフに合わせて最適なタイヤを選びましょう。
また、車に不満を感じている方は車を乗り換える前に、一度タイヤの交換を考えてみるのも良いかもしれませんね。
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