雨の日の運転は晴れた日と比べ、路面が滑りやすく交通事故に合う割合が増加します。そのため、いつも以上に気を使うことが多くストレスや疲労を感じ苦手な方も多いのではないでしょうか?
その悩みを解決するためにおすすめなのが、排水性能に優れ濡れた路面でも高いグリップ力を発揮できる『雨に強いタイヤ』です。
そこで今回は、雨に強いタイヤの特徴とおすすめのタイヤ7選を紹介しています。濡れた路面でも安心できるタイヤで、安全なカーライフを送りましょう。
雨の日の事故割合と原因

晴れた日と雨の日の1時間あたりの交通事故件数の割合を比較すると、雨の日は約5倍にもなるそうです。コスモMyカーリースのお役立ちコラムによると、これだけ事故が急増している主な原因は「カーブでのスリップ事故」によるものです。特に、時速60km以上になるとハイドロプレーニング現象にるスリップが発生しやすいため速度の出し過ぎに注意しましょう。
全国降水日数の平均

上記の統計は1985年から2017年までの降水日数の推移を表しています。全国の降水日数の平均が120日ということはおおよそ3日に1日程度の割合で雨が降ることになります。
雨に強いタイヤの特徴
雨に強いタイヤとはウエットグリップ性能が高く、雨天時などで路面が濡れた環境下でも優れた排水性能と高いグリップ力を発揮しブレーキ時の制動性が高く滑りにくいのが特徴。
ブレーキ時の制動距離が短くカーブや車線変更時のスリップを防ぐことができるので、安全性が高く雨の日に感じるストレスや不安、疲労を軽減することができます。
ウエットグリップ性能試験結果
「ブリヂストンプルービンググラウンド」(栃木県那須塩原市)において、水深は1~2mmで高速道路での急停止を想定し100km/hでブリヂストンタイヤのウェットグリップ性能の違いを実演した結果、ウエットグリップ性能「a」と「c」では、停止距離の違いが約10mにもなるそうです。
ウエットグリップ性能の確認方法
JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定めるグレーディングシステムに基づき、ウェットグリップ性能を「a」〜「d」の4段階で示しています。

上記のタイヤラベリングが雨に強いタイヤを選ぶ上で重要で、ウェットグリップ性能が一番高い「a」のタイヤを選ぶと良いでしょう。
雨に強いタイヤおすすめ7選
【YOKOHAMA】BluEarth-GT AE51

ヨコハマ独自の技術により水膜除去性能を大幅に向上し、ウェットグリップ性能は全57サイズで最高レベルの『a』を獲得。さらに、比較的高い快適性能を備えながら走行性能も重視しており、市街地、高速道路、そしてワインディングと不安に感じやすい雨の日でもストレスや疲労を軽減し、長距離ドライブも安心して楽しむことができます。
雨の日の安全性が高くある程度の快適性とロングドライブを楽しみたい方におすすめ。
推奨車種 | 軽・コンパクト セダン・クーペ |
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウエットグリップ性能 | a |
サイズ | 14〜20インチ |
扁平率 | 30〜65% |
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【GOODYEAR】EfficientGrip Performance2

グッドイヤーのコンフォートタイヤの中で最上級と位置づけられています。排水性能がよく、高い耐ハイドロプレーニング性能を発揮してくれます。街中を走っている時はタイヤ表面のゴツゴツ感がない、しなやかな乗り心地と静粛性の高さといった『快適かつ上質なフィーリング』はもちろんのこと、ハンドリング性能やウエット性能、低燃費性能に耐摩耗性といったタイヤに求められる基本性能のトータルバランスに優れているのが魅力。
パフォーマンス2は運動性能の高さにもフォーカスされているので、走りに拘りがある方や走行距離が多めの方におすすめ。
推奨車種 | コンパクト・セダン ワゴン・ミニバン |
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウェットグリップ性能 | a〜b |
サイズ | 15〜18インチ |
扁平率 | 45 〜65% |
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【YOKOHAMA】ADVAN FLEVA V701

従来品『Sport V105』のプロファイルを継承し操縦安定性を高め、ハンドルを切った時の素直な操作性が魅力。『攻めのスタイル』を体現するのに十分なハンドリン グ性能を持つスポーツタイヤですが、転がり抵抗性能は全67サイズ中59サイズで『A』を獲得したエコタイヤに仕上がっています。また、3種類のグルーブ溝を採用し、排水性能を高め耐ハイドロプレーニング性能を向上しています。
スポーツタイヤなのに燃費性能が高く、高速走行が多い方やスポーツ走行したいけど燃費も気になる方におすすめ。
推奨車種 | コンパクト クーペ・スポーツ セダン・ミニバン |
転がり抵抗性能 | A〜B |
ウェットグリップ性能 | a |
サイズ | 15〜20インチ |
扁平率 | 30〜55% |
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【MICHELIN】PRIMACY4+

プレミアムタイヤの中でも走行性能を重視した『PRIMACY4』のマイナーチェンジ品。従来品で定評のあった履き替え時のウェットブレーキング性能を3.7%向上し、履き始めから履き替えの時まで濡れた路面での安心感がより長く続きます。また、ブロック剛性を強化し高速走行時の安定感とハンドリング性を高め、ブレの少ない粘りのある走りが魅力。
国産メーカーのプレミアムタイヤと比べ走行性能に特化しており、快適性に加えハイレベルな走行性能を求めている方におすすめ。
推奨車種 | クロスオーバー セダン・ワゴン ハッチバック ミニバン・SUV |
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウエットグリップ性能 | a〜b |
サイズ | 16〜19インチ |
扁平率 | 40〜65% |
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【BRIDGESTONE】Playz PX-RVⅡ
路面の段差や凹凸などの影響により、無意識に微細なハンドル操作を行うことが疲れの一因となります。そこで『疲れにくい』をコンセプトに、接地形状の最適化とサイド部の強化によりフラつきを抑制。さらに、シリカ配合ウェット重視ゴムの組み合わせにより高いウェット性能を発揮する。また、タイヤが摩耗すると溝による排水性が弱まりウェット性能が大きく低下しますが、独自技術により摩耗によるウェット性能の低下を抑え摩耗寿命を従来品と比べ11%向上させ、ドライバーのさらなる安全・安心に貢献しています。
ウェット面での安全性が高く、運転に疲れを感じやすい方やロングドライブが多い方におすすめ。
推奨車種 | ミニバン SUV(一部サイズ) |
転がり抵抗性能 | A |
ウェットグリップ性能 | a |
サイズ | 15〜20インチ |
扁平率 | 40〜65% |
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【FALKEN】AZENIS FK510

プレミアムタイヤの中でも高速安定性とウエット性能を重視した設計となっています。接地圧の最適化と外側のトレッド高剛性化により、ハイレベルな高速操縦安定性能を誇りコーナリング時の安定感が向上。また、広くて深い主溝により高速時でも強力な排水性能を持ち非常に高い耐ハイドロプレーニング性能を発揮しています。
快適性はそこそこで、高速域での運動性とウェット面での信頼性が高い安価なプレミアムタイヤを求めている方におすすめ。
推奨車種 | セダン・スポーツ ミニバン |
サイズ | 17〜22インチ |
扁平率 | 25〜50% |
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【BRIDGESTONE】POTENZA S007A

プレミアムスポーツタイヤに求められるドライ・ウェットでの非常に高いグリップ力と、コンフォート性能を高次元でバランス良く兼ね備える。グリップ力は、ドライサーキットで先代のPOTENZA S001より2.4%ラップタイムの短縮に成功。さらに、スポーツタイヤにありがちなゴツゴツとした硬い突き上げ感が抑えられ、高い静粛性も発揮します。
高いスポーツ走行性能のみならず快適性にも妥協せず、愛車のハイパフォーマンスを心ゆくまで楽しみながらも、さまざまな場面で快適に移動したい方におすすめ。
転がり抵抗性能 | b〜c |
ウェットグリップ性能 | b |
サイズ | 16〜21インチ |
扁平率 | 25〜55% |
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【Q&A】よくある質問
視界不良を防止する方法は?
雨の日は水滴により視界を妨げる原因となります。対策としてフロントガラス撥水コーティング剤を塗布しておくと、水を弾いて視界がクリアになるので便利です。さらに、汚れがつきにくくなるといった効果もあります。
また、少しでもガラスが曇り始めたらすぐにエアコンをつけて視界を確保しましょう。
雨の日の運転で気を付けることは?
路面が濡れていると滑りやすく晴天時と比べブレーキ時の停止距離が長くなるため、いつもよりスピードを落とし車間距離を十分にとることが大切です。また、60km以上で滑りやすくなるため制限速度での走行を心がけましょう。
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