雨の日は晴れた日と比べ、路面が滑りやすくブレーキが効きにくいため交通事故に合う割合が増加しています。そのため、雨の日の運転はいつも以上に気を使うことが多くストレスや不安を感じている方も多いと思います。
そこで本記事では、雨に強いタイヤの特徴とおすすめタイヤ7選を紹介しています。雨の日の運転が苦手な方はぜひ参考にして下さい。
雨の日は危険がいっぱい
雨の日は事故率が急増
コスモMyカーリースのお役立ちコラムによると、晴れの日と雨の日の1時間あたりの交通事故件数の割合は約5倍になります。雨の日の事故が多いのは予測がつきますが、約5倍になるとは驚きの事実ではないでしょうか?
雨の日の事故原因
これだけ雨の日の事故率が急増している原因はなんなのか?大きく分けて2つあります。
スリップによる事故
雨の中でもっとも多いのは、スリップによる事故です。速度が高いままカーブに進入し、その結果として生じるスリップのほか、追い越し時の急加速による直線でのスリップ、轍の水たまりに進入した際にスリップする等、様々なシチュエーションで起きています。
視界不良による事故
雨の日は水滴が視界を妨げる原因となり、歩行者を見落としたことに起因する事故が発生しやすくなります。特に雨の日の夜は歩行者や自転車など認識が遅れる傾向にあります。
雨に強いタイヤの特徴
雨に強いタイヤとは?
雨に強いタイヤとは、ウエットグリップ性能が高く、雨天時など路面が濡れた環境下でも優れたグリップ力と排水性を発揮します。それにより、ブレーキ時の制動性が高く滑りにくいから雨の日も安全性が高いと言えます。
ウェットグリップ性能の差
「ブリヂストンプルービンググラウンド」(栃木県那須塩原市)において、水深1~2mmで高速道路での急停止を想定し100km/hでブリヂストンタイヤのウェットグリップ性能「a」と「c」の違いを実演。結果は、停止距離の違いが約10mと圧倒的な差が出ています。
ウエットグリップ性能の確認方法
雨の日のドライブで安全を確保するには、「グリップ力のより高いタイヤを選ぶこと」が方法の一つです。では、雨に強いタイヤかどうか、何を目安にすればよいでしょうか。
JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定めるグレーディングシステムによる「ラベリング制度」で行われるタイヤ評価により雨に強いタイヤか確認する指標になります。
路面が濡れた状態でどの程度のグリップ力(制動時)を発揮するのか、そのレベルを上記の「ウェットグリップ性能」として示しています。最も性能が高いものを「a」として、「d」までの四段階で階級づけしています。
雨に強いタイヤおすすめ7選
【YOKOHAMA】BluEarth-GT AE51
ヨコハマ独自の技術により水膜除去性能を大幅に向上し、ウェットグリップ性能は全57サイズで最高レベルの『a』を獲得。さらに、比較的高い快適性能を備えながら走行性能も重視しており、市街地、高速道路、そしてワインディングと不安に感じやすい雨の日でもストレスや疲労を軽減し、長距離ドライブも安心して楽しむことができます。
雨の日の安全性が高くある程度の快適性とロングドライブを楽しみたい方におすすめ。
推奨車種 | 軽・コンパクト セダン・クーペ |
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウエットグリップ性能 | a |
サイズ | 14〜20インチ |
偏平率 | 30〜65% |
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【GOODYEAR】EfficientGrip Performance2
グッドイヤーのコンフォートタイヤの中で最上級と位置づけられています。排水性能がよく、高い耐ハイドロプレーニング性能を発揮してくれます。街中を走っている時はタイヤ表面のゴツゴツ感がない、しなやかな乗り心地と静粛性の高さといった『快適かつ上質なフィーリング』はもちろんのこと、ハンドリング性能やウエット性能、低燃費性能に耐摩耗性といったタイヤに求められる基本性能のトータルバランスに優れているのが魅力。
パフォーマンス2は運動性能の高さにもフォーカスされているので、走りに拘りがある方や走行距離が多めの方におすすめ。
推奨車種 | コンパクト・セダン ワゴン・ミニバン |
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウェットグリップ性能 | a〜b |
サイズ | 15〜18インチ |
偏平率 | 45 〜65% |
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【YOKOHAMA】ADVAN FLEVA V701
従来品『Sport V105』のプロファイルを継承し操縦安定性を高め、ハンドルを切った時の素直な操作性が魅力。『攻めのスタイル』を体現するのに十分なハンドリン グ性能を持つスポーツタイヤですが、転がり抵抗性能は全67サイズ中59サイズで『A』を獲得したエコタイヤに仕上がっています。また、3種類のグルーブ溝を採用し、排水性能を高め耐ハイドロプレーニング性能を向上しています。
スポーツタイヤなのに燃費性能が高く、高速走行が多い方やスポーツ走行したいけど燃費も気になる方におすすめ。
推奨車種 | コンパクト クーペ・スポーツ セダン・ミニバン |
転がり抵抗性能 | A〜B |
ウェットグリップ性能 | a |
サイズ | 15〜20インチ |
偏平率 | 30〜55% |
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【MICHELIN】PRIMACY4+
プレミアムタイヤの中でも走行性能を重視した『PRIMACY4』のマイナーチェンジ品。従来品で定評のあった履き替え時のウェットブレーキング性能を3.7%向上し、履き始めから履き替えの時まで濡れた路面での安心感がより長く続きます。また、ブロック剛性を強化し高速走行時の安定感とハンドリング性を高め、ブレの少ない粘りのある走りが魅力。
国産メーカーのプレミアムタイヤと比べ走行性能に特化しており、快適性に加えハイレベルな走行性能を求めている方におすすめ。
推奨車種 | クロスオーバー セダン・ワゴン ハッチバック ミニバン・SUV |
転がり抵抗性能 | AA〜A |
ウエットグリップ性能 | a〜b |
サイズ | 16〜19インチ |
偏平率 | 40〜65% |
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【BRIDGESTONE】Playz PX-RVⅡ
路面の段差や凹凸などの影響により、無意識に微細なハンドル操作を行うことが疲れの一因となります。そこで『疲れにくい』をコンセプトに、接地形状の最適化とサイド部の強化によりフラつきを抑制。さらに、シリカ配合ウェット重視ゴムの組み合わせにより高いウェット性能を発揮する。また、タイヤが摩耗すると溝による排水性が弱まりウェット性能が大きく低下しますが、独自技術により摩耗によるウェット性能の低下を抑え摩耗寿命を従来品と比べ11%向上させ、ドライバーのさらなる安全・安心に貢献しています。
ウェット面での安全性が高く、運転に疲れを感じやすい方やロングドライブが多い方におすすめ。
推奨車種 | ミニバン SUV(一部サイズ) |
転がり抵抗性能 | A |
ウェットグリップ性能 | a |
サイズ | 15〜20インチ |
偏平率 | 40〜65% |
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【FALKEN】AZENIS FK520
AZENIS FK510の後継モデルで先行販売された欧州では、2021年にADAC(ドイツ自動車連盟)が実施するテストにおいて総合1位を獲得。プレミアムカーに求められる性能を実現する為独自の左右非対称パターンと排水性の高い溝幅にすることで、自在なハンドリングと高速走行時でも高いウェット性能を発揮。
コンパウンドに採用した天然由来のサステナブルシリカ分散剤により、ドライ・ウェットでのパフォーマンスを損なうことなくライフ性能を向上。
推奨車種 | セダン・スポーツ ミニバン |
転がり抵抗性能 | A〜B |
ウェットグリップ性能 | a |
サイズ | 17〜21インチ |
偏平率 | 30〜55% |
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【BRIDGESTONE】POTENZA S007A
プレミアムスポーツタイヤに求められるドライ・ウェットでの非常に高いグリップ力と、コンフォート性能を高次元でバランス良く兼ね備える。グリップ力は、ドライサーキットで先代のPOTENZA S001より2.4%ラップタイムの短縮に成功。さらに、スポーツタイヤにありがちなゴツゴツとした硬い突き上げ感が抑えられ、高い静粛性も発揮します。
高いスポーツ走行性能のみならず快適性にも妥協せず、愛車のハイパフォーマンスを心ゆくまで楽しみながらも、さまざまな場面で快適に移動したい方におすすめ。
転がり抵抗性能 | b〜c |
ウェットグリップ性能 | b |
サイズ | 16〜21インチ |
偏平率 | 25〜55% |
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【Q&A】よくある質問
雨の日の運転で気を付けることは?
路面が濡れていると滑りやすく晴天時と比べブレーキ時の停止距離が長くなるため、いつもよりスピードを落とし車間距離を十分にとることが大切です。また、60km以上で滑りやすくなるため制限速度での走行を心がけましょう。
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