近年、ガソリン価格の高騰やユーザーの環境意識の高まりを受け人気なのがエコタイヤです。そのため、各タイヤメーカーから販売されており、種類が豊富でどのタイヤを選んだら良いのか迷っている方も多いと思います。
そこで本記事では、エコタイヤの特徴とおすすめタイヤ5選をピックアップして紹介しています。低燃費で長持ちするエコタイヤでガソリン代とタイヤの維持費を節約しましょう。
エコタイヤの特徴
エコタイヤとは、タイヤの軽量化や転がり抵抗を減らして燃費を抑えることができる「低燃費タイヤ」のことです。さらに、排気ガスを減らしてタイヤが長持ちするので、経済的にも環境的にも優しいタイヤと言えます。
メリット&デメリット
エコタイヤと聞くと第1印象に「燃費が良いタイヤ」というイメージがあると思います。しかし、それ以外にもメリットやデメリットがあるため詳しく解説していきます。
エコタイヤのメリット
①燃費が良くガソリン代を節約できる
転がり抵抗を少なくすることで、普通のタイヤより少ない力で加速できます。さらに、タイヤを軽量化することで回転するのに必要なエネルギーを減らし燃費を向上しています。燃費の向上はガソリン代の節約に繋がるため、お財布に優しいタイヤと言えます。
②CO2を減らして環境に優しい
燃費の向上により、走行時に排出される二酸化炭素の量を削減し環境にも優しいです。
③タイヤが長持ちする
転がり抵抗を減らすことで、摩擦やエネルギー消費を抑えて走行できるのでタイヤへの負担が少なくなります。さらに、摩耗しにくい材質のゴムを使用し偏摩耗を防止する設計により、タイヤ自体の寿命を延ばしています。
エコタイヤのデメリット
①グリップ力が弱い
転がり抵抗性能「AAA」でウェットグリップ性能「a」のものが理想ですが、エコタイヤは転がり性能を良くするために柔らかい素材を使っており相反するウェットグリップ性能を両立するのは難しいのが現状です。
エコタイヤを導入する場合は、スピードの出しすぎや雨の日の急発進・急ブレーキなどタイヤに負荷のかかる運転を控えましょう。
②普通のタイヤより高い
最新技術や素材を駆使して製造しているため、通常のタイヤと比較して1本あたり約2,000円程度高くなる傾向にあります。
エコタイヤの寿命
通常のタイヤはおおよそ3.2万km程で交換と言われていますが、エコタイヤの場合は耐摩耗性に優れ偏摩耗しにくい構造になっている為、+1万~2万km程タイヤが長持ちすると言われています。
タイヤ交換の頻度が減るため、タイヤ選びの時間や費用を節約できるでしょう。
低燃費性能について
BRIDGESTONEタイヤサイトによると、転がり抵抗性能が1つ上がると燃費が約1%程度改善されると推計されています。例えば、転がり抵抗性能がCグレードのタイヤからAAAグレードのタイヤに替えると燃費が約4%改善されます。そのため、燃費が気になる方は転がり抵抗性能が高いものを選びましょう。
低燃費タイヤの基準と選び方
低燃費性能の判断基準は、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定めるグレーディングシステムに基づき、転がり抵抗性能(低燃費性能)とウェットグリップ性能(安全性能)の2つが基準値を満たす必要があります。
転がり抵抗性能
転がり抵抗とは、タイヤが転がる時に進行方向と逆向きに生じる抵抗のことです。転がり抵抗性能は『AAA・AA・A・B・C』5段階のグレーディング(等級)によって評価され低燃費と認められるのはAAA〜Aの3等級のみです。
ウェットグリップ性能
ウェットグリップとは、タイヤが濡れた路面をつかむ力のことです。ウェットグリップ性能は『a・b・c・d』4段階のグレーディング(等級)で評価され、a~dのいずれかで評価されれば低燃費タイヤとして認められます。
低燃費タイヤの選び方
低燃費タイヤの基準をクリアしているタイヤにのみ「低燃費タイヤ統一マーク」が付いているため、これを目安に選びましょう。
ラベル表示例とその見方
■低燃費タイヤの場合
この表示があるタイヤは、転がり抵抗性能が”AAグレード”ウェットグリップ性能が”cグレード”
→基準を満たしているので低燃費タイヤとなります。
■低燃費タイヤでない場合
この表示があるタイヤは、転がり抵抗性能が”Bグレード”ウェットグリップ性能が”bグレード”
→転がり抵抗が基準を満たしていないので低燃費タイヤには該当せず「低燃費タイヤ」マークは付きません。
エコタイヤおすすめ5選
【DUNLOP】ENASAVE EC204
長持ちに定評のあったエナセーブシリーズですが、「EC204」は左右非対称のトレッドパターンの採用により偏摩耗を抑えてタイヤを無駄なく使えるロングライフ性能をアップ。
全サイズで転がり抵抗性能『AA』を獲得し低燃費に貢献。さらに、接地面をラウンドシェイプにすることで他メーカーの同等製品と比べて1段上をいく快適な乗り心地を実現。
推奨車種 | 軽自動車・コンパクト セダン・ミニバン ハッチバック |
転がり抵抗性能 | AA |
ウェットグリップ性能 | c |
タイヤサイズ | 13〜18インチ |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【YOKOHAMA】BluEarth AE-01F
低燃費と静粛性に優れた「ブルーアースAE-01」の構造・パターンを継承しながら新たなナノブレンドゴムを開発し、最高の低燃費グレード『AAA』を獲得す。JC08モード燃費測定試験では、低燃費性能Aのタイヤに対し4.0%の燃費向上を実証しています。
転がり抵抗を減らして少ない力で転がるため、走り出しからとてもスムーズで街乗りや短距離での移動にも便利です。
推奨車種 | コンパクト セダン・クーペ |
転がり抵抗性能 | AAA |
ウェットグリップ性能 | c |
タイヤサイズ | 14〜16インチ |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【DUNLOP】ENASAVE RV505
「FUNBARI TECHNOLOGY (ふんばりテクノロジー)により、定員乗車時のコーナリングやレーンチェンジ後の荷重移動を“がっちり”支える。さらに、横風や道路のわだちなど不意なふらつきでも安定した走行を実現。
新プロファイルと新カオスピッチ配列で静粛性を大幅に向上しながらトータルライフにも配慮し、より安全で快適が長く続きます。
推奨車種 | 軽自動車・コンパクト ミニバン |
転がり抵抗性能 | AA |
ウェットグリップ性能 | b〜c |
タイヤサイズ | 13〜20インチ |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【BRIDGESTONE】ECOPIA NH200
「エコテクノロジー構造」により、タイヤのエネルギーロスを低減し、ウェット性能やライフ性能と両立した高い低燃費性能を実現。
偏摩耗を抑制する高剛性ショルダーブロックを採用した新パタンにより、接地圧を均等にすることで耐偏摩耗性を向上。雨の日でも安心感が長続き、雨の日の安全性能が進化。
推奨車種 | セダン・スポーツ ミニバン |
転がり抵抗性能 | AA |
ウェットグリップ性能 | b |
タイヤサイズ | 14〜19インチ |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【BRIDGESTONE】ECOPIA EP001S
低燃費性能を高めるため転がりやすい設計にすると、おのずとタイヤは止まりにくくなります。しかし、環境性能に厳しく取り組んできたブリヂストンの最新技術により、業界初となる最高レベルの転がり抵抗性能グレード「AAA」とウェット性能「a」を同時に獲得。
推奨車種 | セダン・クーペ専用 |
転がり抵抗性能 | AAA |
ウェットグリップ性能 | a |
タイヤサイズ | 15〜16インチ |
公式サイト | 製品詳細を見る |
【Q&A】よくある質問
- Qタイヤの寿命は伸ばせるのか?
- A
『同じ車種・同じタイヤ・同じ走行距離』でも、日常のメンテナンスや車の使い方次第でタイヤの寿命は大きく変わります。
コメント